企画厨房 略してキカチュウ 第6回 感想

第5回放送は意図せず質問SPになったので、2週間ぶりの企画進行…にも関わらず、迷走している感アリアリに見えた「企画厨房」第6回放送。

オーダー

ハートウェアシリーズ(PC周辺機器擬人化企画)「まうちゅ」のCD化に向けて内容を募集

【番組からの提案】
まうちゅがPCの世界を旅するような世界観にする。
【番組からのお題】
「PCの世界を旅するまうちゅのつぶやき」例『ブルースクリーンが発生しましたでちゅう!』

前回までは募集内容に制約が無さ過ぎて逆に提案し難い状態で、視聴者からも「世界観を決めて欲しい」という要望があったので、募集内容に具体性が出たのは良いことだと思う。
ただ提示された内容が、今まで視聴者から提案のあった物からではなかったので、やや唐突な印象を受けた。
その上、例として挙げられた台詞や番組内で取り上げたツイートが、OSのシステム警告の文言に則した内容が多かったので、そちらに偏ってしまったように見えた。
そのため「マウスの擬人化」という特色は無くなってしまった(PC内部にいるキャラクターでしかない)ので、仮にこのままCDを作ったとしたら「OSのシステム音・警告音」を収録したデスクトップアクセサリー集にしかならない気がする。
またキャラクターのコンセプトも、15年以上前に流行った「デスクトップマスコット(「ペルソナウェア」、「何か」など)」に似てるので、古臭く感じてしまう(若い人には逆に新鮮に感じるのかも知れないけど)。

勿論、募集した台詞を元に、番組側できちんとストーリー性を持たせた台本を作るつもりなのかもしれないけど、少なくとも募集した時点ではそういうアナウンスは無かったので、多少不安がある。

新メニュー開発

【番組からの提案】
痛車」(キャラクターのステッカーや塗装を施した車)のタトゥーシール版「痛トゥー」を考案。
【番組からのお題】
「痛トゥー」に倣って、「痛○○」のアイディアを募集する。

田原氏の考案はネーミング(駄洒落)から入る、と本人が仰っていましたが、「スポンサーが付くような番組案」を募集していたはずが、何の前段も無く(「3人で話して盛り上がった」程度の説明)思い付きでダジャレを言われてもどうしていいのか。
他の視聴者さんは直ぐ順応してどんどん回答していたので、もしかしたら不可解に思ってるのは俺だけなのかもしれないけど、ぱっと思い付いただけでも4つくらい疑問が。

「痛○○」をどのようなプロセスで商品化に持っていくの?

「痛○○」をテーマとした番組案ということ?
もしそうなら、第4回で「○○甲斐田ゆき」をプレゼンしたときに寺田氏から受けた指摘は改善されていると?

「痛○○」にするキャラクターは何?

「痛○○」を発案するにしても、普通は先にキャラクターありきで、それにあった品物を選定するものじゃ?(ファミレスが舞台なら絵皿とか)
対象キャラクターが分からないまま、どんな品物を作るかは決められないと思う。
もしかして「まうちゅ」を対象としているのか?

「痛○○」の定義は何?

例えば、市販のキャラクター付きiPhoneカバーなどは「痛○○」とは呼ばれないように、雑貨・小物だと普通のアニメグッズ(アニメイト等の商品)と差別化できなそう。
逆に市販されていないような品物(「痛車」、「痛チャリ」など)は単価が上がるし、ターゲットを絞らないと売れない。

「痛○○」を既製品化するメリットはある?

痛車」、「痛チャリ」、「痛キーボード」などをハンドメイド・オーダーメイドする人は、基本的に「他の人とは違う表現をしたい」欲求があると思う。
量産品を市販されても、「痛○○」を持っているような独自性を求める人には売れないだろうし、普通のアニメファンには日常利用出来ない(奇抜過ぎる)商品は売れない。
結局「グッズをコンプリートしないと気が済まない」一部のファンにしか売れない気がする。


「痛○○」ネタを羅列するのはいいけど、寺田氏から受けた指摘を念頭に置いて企画しないと、また同じことの繰り返しになる気がする。

全般

「オーダー」、「新メニュー開発」共に方針転換、具体案の提示は(内容に疑問はあるにしろ)、それ自体に問題はない。
ただ、どちらも今までの視聴者からの提案は一切無視して、唐突に思い付きを吐き出されているように感じる。
勿論、番組側が視聴者の提案を無視している訳ではないと思うけど、視聴者の提案が採用されることが殆ど無く、番組側から新規の案が次々と出てくるようであれば「視聴者からの提案はいらないじゃん」となりかねないと思う。
現状 @nan_co_ltd 宛の提案数はそれほど多い訳じゃないのだから、提案に対する評価をするべきなんじゃないかと。結果、不採用であってもその理由を明確にすることで、視聴者としても次回からの投稿に役立つわけだし。それを続けて行けば採用基準が明確になって、全部の提案に評価する必要も無くなって来ると思うし。
普通の番組ならネタの優劣が「採用・不採用」で判断されるのだろうけど、広く提案を募った会議と考えれば、番組はモデレータとして一つ一つの提案を評価する義務があるのでは。
番組の構成上、1つのテーマの提案を掘り下げられないのなら、1回の放送で「オーダー」と「新メニュー開発」どちらかに絞ることも検討しないと。

第4回で基礎が出来きてきたと思ったのも束の間、「前回までの決定事項を簡単に引っ繰り返してしまっている」という印象を受けるのは残念。
…真っ当な提案ですら取り上げきれていないんだから、こういう否定的な意見なら尚更投げてもしょうがないのかな、とも思ったりするけど。

「飲み会での与太話を切っ掛けとして」新企画が立ちあがることに全く不満はないけど、「結論の出ない与太話を毎週200人でやる」のは無理があり過ぎるような気がする。